ビジネス書

自分の個性が何か見える本

投稿日:2021年3月4日 更新日:

嫌われる勇気、衝撃的でした。

そして自分の行動力が著しく成長したことを実感しています。

特にこれはすごいと思った目的論を深堀りします!

目的論と原因論

まずは、かんたんに両者を説明します。

両者を使い分けることで、自分の盲点が外れて視野が広がります。

  • 目的論は、過去は存在しない、なにか目的に沿って行動をする。
  • 原因論は、過去の原因が今後の行動に影響を与える。

アドラー心理学は、目的論です。

先にわかりやすい原因論から説明します。

例えば、次の事例は原因論で考えた場合です。

過去女性に振られた経験から、
次の出会いに踏みだせない。

なんとなく想像できそうですよね、今行動できないのは過去に原因があるという論です。

次の出会いに行けないのは過去に原因がある

しかし、目的論は全く捉え方が違います。

目的論では、次のようになります。

次の出会いで失敗しない目的のために、
過去の傷ついた記憶を持ち出している。

前者も後者も同じ背景ですが、捉え方が全く異なります。

目的論では、「傷つきたくない」目的で出会いの場へ行かない

原因論では、「過去の苦い経験」が原因で出会いの場へ行かない

実は目的を叶えている

この過去の傷ついた記憶が原因で、新しい出会いに行けないと思っている方は、実は目的を叶えているんです。

  • 口頭では「彼女がほしい」と言ったものの
  • 傷つきたくない…(目的が変わる)
  • なにか言い訳を考えよう
  • あ、そうだ。昔彼女からひどい目に遭ったな、これを利用しよう。
  • よし、これで傷つかないで済むぞ。
  • 「傷つかない」ミッションコンプリート!

という感じで、

口で言っている目的と、自分が向かっている目的は全く異なっているんです。

北海道へいく!って言ってるのに、沖縄行きの飛行機に乗っているようなものです。

それなのに、「なんで北海道へ行けないんだ!飛行機が悪い!私は悪くない!」って本気で思ってしまっているんです。

「そりゃそうだよ」ってアドラーさんは言っているんでしょうね。

原因論で考えたくなる理由

「やっぱり自分は悪くない、大丈夫!」って思いたいと思います。

そうでないと「僕が悪いんだ。僕が悪いんだ」という具合に、気持ちが落ちていきそうで、原因が他にあれば心は楽になれますからね。

ただ、この原因論思考に陥ると、他責にする癖が生まれ、根本を解決するためにはすごく根性が必要になってしまいます。

気合いと根性で乗り越えるぞ!って気持ちがないとなかなか突破できません。

  • あーやっぱり恥ずかしいな…
  • でもこのままじゃダメだ。なんとかがんばらないと!
  • よーし!思い切ってアプリ登録してるぞ、やるぞ、やるぞ、本当にやるぞ!

ここでがんばって根性を出した人は前進できるけど、

また時間が経つと、次はデートのお誘いをするタイミングが来て

  • 恥ずかしいけど、会ってみたいな
  • 何を話したらいいんだろう
  • どんな服装や髪型にしたらいいんだろう
  • あれ、やばい。怖い。どうしよう。(恥をかきたくない

ここで、また根性出して気合いでなんとかする!ができる人は乗り越えます。

でも、ここで目的が「恥をかきたくない」に変わっているので

  • あれ、やばい。怖い。どうしよう。(恥をかきたくない)
  • やっぱり、金持ちじゃないし、イケメンじゃないからだめだよな(他責)
  • やっぱり誘うのはやめよう
  • あー傷つかなくてよかった(ミッションコンプリート)

このように、目的を達成してしまいます。

これを避けるために、幾度となく根性と気合いで乗り越えなくてはいけません。

いずれどこかでその根性にも限界はくるので、当初の「彼女が欲しい」目標達成するためにはそもそも難しい思考ともいえるのです。

目的論が目標達成に良い理由

今までの話で、これらの目的を達成してきました。

  • 傷つかない
  • 恥をかきたくない

そのために、次のような行動をしました。

  • 他責にした
  • 声をかけない

つまり、視点を変えれば目的を達成するために思考して選択をしています。

ここまでで、原因論と目的論を理解したと思いますので、

改めて目的を「彼女を作る」とします。

  • 彼女がほしいな
  • おっマッチングアプリ良さそうだ
  • 身分証の登録と月額料がかかるのか、嫌だな…

この後に

  • ネットに顔を晒すなんて恥ずかしいな
  • お金出して出会えなかったら無駄じゃん
  • 身分証を悪用されるかもしれない

このような思考は、目的がやらないに切り替わっているのがわかるでしょうか。

これは、初めての挑戦だったらこういうネガティブな思考は出ても仕方ないと思います。大事なことはここで自分の目的が「やらない」に切り替わっていることに気づいて修正することです。

  • 彼女のために、課金したり度胸がある人間くらいじゃないとおかしいよな
  • ネットで調べたら、プロフィールややりとりはこうするのか、ふむふむ
  • よし、とりあえずやってみよう

マッチングアプリは、彼女がほしいを叶えるためのひとつのツールにすぎないのでここにこだわる必要はないんですけど。

こういう感じで、目的をやらない理由で方法を生み出すこともできますが、

目的を達成させるための方法をいくらでも生み出すこともできます。

両者を受け入れることで視野が広がる

原因を過去から引っ張り出してくる思考は自分を守る行為ともいえます。

一方で目的論は、目標達成するためにリスクを負うかもしれません。

両者を知ることで原因論にひっぱられる選択と、目的論で開拓する選択、その都度どちらか自分で選ぶことができます。

上手に使い分けることで、攻めと守りのための思考がクリエイティブになります。

僕も今ここで原因論と目的論を例え話で考える時に、すごく視界が広がった感じがします。

面倒臭いとか時間がないっというのも、

本来の目的以外に別の目的があるという風に考えると、解決方法がみつかります。

(口では)面倒臭い → (実は)疲れたから寝たい

(口では)時間がない → (実は)あまり興味がない

思考が面倒臭いで止まってしまうと、本当の根本的な解決はできません。

ネットで「面倒臭いを解決する方法5選」みたいなものをみても解決できないでしょう。

そもそも、あなたの目的が疲れたから寝たいだったら、寝るのが処方薬なんです。

勇気がいる

目的論を意識して行動すると、先ほど例に出した通り自分の弱さが何度も訪れます。

それでも、目的がブレたら修正を繰り返してリスクを受け入れるために

勇気が必要になります。

根性ではありません。

  • 根性は、
  • 色々な原因があって辛いだけど、そこを気合いで乗り切ること
  • 勇気は、
  • 自分の掲げた目的を貫いて、リスクを受け入れることです。

どちらの方法でも目標を達成することはできるけど、

根性は度重なる困難のために必要になるので、きついです。

勇気は、一度受け入れたら行動するだけです。根性が必要になる場面でも目標に向かった思考で解決します。

勇気と根性は見た目ではわからない

これからAさんBさんの2人で富士山を登ろうとなったとします。

A「よし!気合い入れていくぞ!」

B「山頂でインスタ写真撮るぞ」と言っています。

登り始めて2時間ほどで、高山病らしき症状が二人に起きました。

眠気と吐き気が起きて気持ち悪くなるあれです。※僕もかかったことあります。

Aは心が折れて「富士山甘くみてたな…、辛いなー帰りたくなってきたな」

Bは「辛いけどなんとか登る方法ないかな…、みんなに写真送るって言っちゃったからここで帰ったらダサいよな…、あ、そうだ!途中の宿で休んだらなんとかならないかな」

そして、BはAに宿で休む提案をすることにして、Aも承諾します。

しばらくして落ち着いたら登山を再開します。

Aは内心また高山病にかからないか心配ですが、根性を出します。

Bは、あー早く山頂で「いえーい」ってやってる写真撮りたいなって思っています。

そして、9合目に差し掛かると、真夏なのに冬のような気候になってきます。

A「うわぁ寒い!足が痛くなってきたな…しんどい!まだ着かないかな…」

B「お、9合目に着いた、もうちょっとだ。足が痛くなってきたから歩き方変えてみたら楽になるかなー、スマホの電池切れないでくれよー頼むよー」

そして、とうとう山頂に到着します。

A「着いたー!やったー!」

B「着いたー!やっと写真撮れるぞ!撮るぞー!」

この後、Aは休みたいと思うのに対して

Bはこれからが本番とばかりに写真を撮る場所を探して、映える角度を見つけては写真を撮りまくっています。

ちゃんちゃん。

どちらも、富士山の登頂をするという結果に変わりないですが、根性のAさんと、なんとかインスタ撮影をするためのBさんの例を出してみました。

こうやって、色々なシュチュエーションで自分の目的は何かを考えてみると、「おれには根性ないからできっこない」という論を打ち破ることもできます。

何か壁にぶち当たったときには、目的論を持ち出すと良いかと思います!

「嫌われる勇気」面白かったです。

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